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絞り込み検索とは?

絞り込み検索のやり方・メリット・活用事例・活用方法まで一挙解説

更新 2025.01.28 公開 2025.01.28

WebサイトECサイト情報サイトなど情報量の多いサイトにおいて、検索機能は、サイト訪問者が求める情報にスムーズに辿り着くために欠かせない機能です。中でも、「絞り込み検索」は、サイト訪問者が探している情報の条件を特定し、条件に合ったものに情報を絞り込むことにより、検索効率を上げることができます。「絞り込み検索」にはいくつかの種類があり、サイト訪問者の利用方法も異なります。同様に、導入によるメリットも、Webサイトの性質により違いがあります。「絞り込み検索」の導入を検討しているWebサイト運営者の方は、ぜひ参考にご覧ください。



  • この記事でお伝えしたいこと
  • 絞り込み検索とは?
  • 絞り込み検索のやり方
  • 導入するメリット

この記事では、絞り込み検索とはどのような機能なのか、絞り込み検索のやり方、絞り込み検索の種類、さらには、導入によりどのようなメリットがあるのか、また、導入する方法などを分かりやすく解説します。

絞り込み検索とは

絞り込み検索とは、カテゴリやエリア、色、サイズ、価格、用途などの、商品や情報の属性により、複数の条件を選択して絞り込んで検索する機能のことを指します。商品量の多いメーカーのWebサイトやECサイト、メディア、情報サイトなどで導入され、サイト訪問者が求める情報を最短ルートで提供することが可能になります。

たとえば、ファッションEC「ZOZOTOWN」では、9,267ブランド*から服やアイテムを選べる一方で、サイト訪問者が求めるアイテムが見つかりにくいというデメリットがあります。
*2024年12月4日現在

そこで絞り込み検索機能を使い、「カテゴリー」「ブランド」「価格帯」「発売日」などを選択することで、自分に合うファッションアイテムを見つけることができます。

絞り込み検索を導入するメリット

「絞り込み検索」を利用することで得られる利用者のメリットと、サイト運営者のメリットをご紹介していきます。

情報に辿り着くスピードが早くなる

情報量の多いサイトに絞り込み検索を導入すると、絞り込み条件を指定することで情報をいち早く効率的に得ることができます。
製品情報やFAQ情報、導入事例、ニュース、採用情報、IR情報などは、常に新しい情報が追加され、サイト内に情報が蓄積されていくため、サイト訪問者が探している情報に辿り着くことが困難になります。そんな時、絞り込み検索機能があると、サイト訪問者が欲しい情報を素早く手に入れることができます。

サイトからの離脱を防ぎ、UX改善・CVR改善に繋がる

サイト訪問者が得たい情報を得るまでに時間が掛かると、そのWebサイトからの離脱はもちろん、ブランド毀損にも繋がります。絞り込み検索はサイトのUX改善に繋がり、ECサイトではCVRの改善に繋がることが多いです。

サイト運営者が情報を管理しやすくなる

絞り込み検索は、サイトへの訪問者だけでなく、サイト運営者にもメリットがあります。例えば、過去のFAQ情報を把握したり、製品情報の更新をしたりする必要がある場合、大量のページの中から該当するページを見つけなければなりません。絞り込み検索があればすぐに対応ができる上、更新漏れなども防ぐことができます。

Googleでできる絞り込み検索

検索ポータルGoogleにおいても、絞り込み検索をすることができます。通常のキーワード検索だけでなく、除外したいキーワードがある場合や、キーワードが曖昧な時に使える検索機能です。

通常の検索

検索窓にキーワードを入力して検索すると、入力したキーワードに関連するページが検索結果に表示されます。検索エンジンにおける通常の検索です。

2つ以上のキーワードで絞り込む

2つ以上のキーワードに関連するページを検索したい時、キーワードとキーワードの間に空白を入れて検索を行います。これが「AND検索」と呼ばれる絞り込み検索です。「AND検索」を行うと、入力した複数のキーワードに一致するページから順に表示されます。

検索範囲を広げて絞り込む

2つ以上のキーワードの間に「OR」を入れて検索すると、2つのキーワードのどちらかに当てはまるページが検索結果として表示されます。これが「OR検索」と呼ばれる絞り込み検索です。

特定のキーワードを除外して絞り込む

探しているページの中に含まれていてほしくないキーワードがある場合、そのキーワードの前に「」(マイナス)を入れると、そのキーワードを含まないページを検索できます。これが、「マイナス検索」です。例えば「加湿器」について調べたい場合、通常検索すると通販サイトが多く出てきます。そこで「-通販」のマイナス検索を行うことで、加湿器の比較や特徴をまとめたサイトが上位に表示されます。紛らわしいキーワードや、除外したい内容がある際に便利な絞り込み検索です。

曖昧なキーワードを検索する

検索したいキーワードが曖昧な時は、曖昧な箇所に「*」(アスタリスク)を付けると、曖昧な箇所を補って検索を行ってくれます。例えば渋谷店なのか、渋谷店なのか、渋谷駅前支店なのか分からない時、「渋谷*店」と検索すれば「渋谷店」「渋谷駅前支店」などが検索結果として表示されます。

ファイルの種類を限定して絞り込む

特定のファイルを検索したい場合は、検索キーワードと一緒に、「filetype:」とファイル種別を入力します。PDFを検索する場合は「filetype:pdf」です。調査資料や学術記事などを検索する時に便利な絞り込み検索機能です。

タイトルに含まれる文字で検索する

intitle:」の後にキーワードを付けて検索すると、キーワードがタイトルに含まれるページが表示されます。例えば「intitle:ランキング」と入力して検索すると、記事のタイトルに「ランキング」が入っているページが上位に表示されます。

SNSに関連した情報に絞り込む

キーワードの後に「@[SNSの名称]」を入れると、指定したSNSの情報が上位に検索結果として表示されます。「料理@instagram」とすると料理関連のインスタグラムアカウントが表示されます。

同じキーワード「料理」でも「料理@twitter」に変更すると、X(旧Twitter)のアカウントが上位に表示されます。

特定のWebサイト内を検索する

サイト内のキーワードを検索したい場合、キーワードと「site:[サイトのURL(ドメイン)]」を入力します。「絞り込み検索 site:www.marsflag.com」で検索すると、マーズフラッグのサイト内で「絞り込み検索」について触れているページが検索結果として表示されます。

単語の意味を調べる

単語の意味を調べたい場合、単語の後に「とは」を付けると単語の意味を解説したページが表示されることがあります。俗に言う「とは検索」です。

さらに、「define:」が便利です。意味を知りたい単語の前に「define:」を付けることで、検索結果の最上位に用語の定義や意味が表示されます。

特定のフレーズが含まれるページを検索する

特定のフレーズに完全に一致するページのみを検索したい場合、フレーズを「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。例えば「人気ファッションブランド」と検索すると、キーワードが分割され、「人気」「ファッション」「ブランド」の単語に該当するページが表示されます。

一方で、「"人気ファッションブランド"」で検索をすると、「人気ファッションブランド8選」というページが上位に表示されます。

Webサイトでできる絞り込み検索

ここからは様々なサイトでの「絞り込み検索」の活用方法をご紹介していきます。まず、複数のサービス多くの商品を紹介するWebサイトでは「絞り込み検索」が効果的です。カテゴリやブランド名、ページの情報を選択することで、最適なページに辿り着くことができます。

Webサイトで「絞り込み検索」を導入するメリット

Webサイトには多様なページが掲載されています。サイト訪問者の目的多種にわたり、会社情報を知りたい人もいれば、自社と同じ業界での導入事例を知りたい人もいるでしょう。いくらページ構成を工夫していても、求める情報に辿り着くのに時間が掛かる人も多いはずです。そこで「絞り込み検索」を導入することで、ページに辿り着く時間を短縮し、多様なニーズに答えるサイトを作ることが可能になります。

Webサイトで「絞り込み検索」を導入する方法

Googleカスタム検索エンジンや、WordPressの検索ツール・プラグイン、専用のツールを導入すれば簡単に実現することができます。
国内シェアNo.1*のクラウド型サイト内検索サービス MARS FINDERは、セルフサービスでいつでもどこでも導入でき、さらに、自動生成されたタグを貼り付けるだけで設定が完了し、サイト内検索をすぐに導入することができます。専用ツールを使用することで、自社のカスタマーやサイト訪問者に合わせた条件を設定し、よりサイトにマッチした絞り込み検索を実現することができます。

*株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2024年版」検索エンジン市場(SaaS) 2023年度

ドリルダウン(絞り込み)
膨大な検索結果から必要な情報を絞り込む必要がある場合は、ドリルダウンと呼ばれる階層形式での絞り込み機能の導入がおすすめです。
検索結果画面に、検索結果に該当したページを含む階層形式のカテゴリのリストと該当件数が表示され、サイト訪問者は自身の目的に合わせて、階層を掘って絞り込んでいくことができます。この機能により、サイト訪問者は、大量のデータの中から欲しい情報をピンポイントでスムーズに絞り込むことができるため、ユーザビリティの向上離脱率の減少につながります。

カテゴリ
検索結果画面にカテゴリのリストが表示され、カテゴリを選択することにより、検索結果を絞り込みます。膨大な検索結果からサイト訪問者が自身で興味がある分野に情報を絞り込むときに有用です。対象ページのカテゴリ分けは任意に指定でき、製品情報や会社情報、ニュース等、サイトのディレクトリ構造でのカテゴリ分けに最適にご利用いただけます。

ECサイトでできる絞り込み検索

大量の商品を扱い、サイトの利便性が商品の売上に直結するECサイトでは「絞り込み検索」が欠かせません。いかにサイト訪問者にとって便利な機能を設置するかが重要なため、ECサイトの特徴を把握した上で、サイトへの訪問者に最適な絞り込み検索を導入することが求められます。

ECサイトで絞り込み検索を導入するメリット

ECサイトでは商品カテゴリやブランドが多岐に渡るため、絞り込み検索を導入することで、サイト訪問者それぞれが求める最適な商品を検索でヒットさせることができます。

例えばZOZOTOWNでは、性別、新品・古着も含めたファッション商品が登録されています。この中から「女性・新品・トップス」の商品を求めているのに、「男性・古着・ジャケット」の商品などが表示された場合、ユーザは大きなストレスを感じ、サイトから離脱してしまうかもしれません。こうなった場合、サイトは顧客となる大切なユーザを失い、機会損失となるのはもちろんのこと、将来に見込めたであろう売上の損失にも繋がります。

そこで、絞り込み検索機能を設置することで、ユーザが、性別、新品・古着、カテゴリ、ブランド、ショップ、カラー、価格帯などの条件を設定し、求める商品に素早く辿り着くことができるようになります。

こういった検索機能を充実させることにより、「ZOZOTOWNでは自分が欲しい商品がすぐに見つかる」とユーザに直感してもらうことで、再訪にも繋がります。

ECサイトで絞り込み検索を導入する方法

自社で「絞り込み検索」機能の開発を行うケースもありますが、多額な費用と維持費が掛かる上、商品ラインナップの追加・変更やニーズの変化によってカテゴリの区分けを変えたい場合にも時間とコストが掛かってしまいます。そのため、サイト内検索ツールを導入することがおすすめです。

製品検索プラットフォーム MARS SCREENでは、検索対象の特性に合わせて、検索条件を自由に組み合わせることが可能です。キーワード検索はもちろん、数値での絞り込みやドリルダウン、カテゴリ等、高度で多彩な検索機能を自在に組み合わせ、ストレスフリーな多次元絞り込み検索を実現します。

ドリルダウン(絞り込み)
大きな商品カテゴリから順に、より詳細な商品カテゴリを階層構造で範囲を狭めながら絞り込んでいく絞り込み機能です。膨大な量の商品から、商品のカテゴリを順に絞り込むことにより、ほしい商品だけに絞り込むことができるため、この階層形式での絞り込み機能の導入がおすすめです。
絞り込まれた後のカテゴリ内の商品数が表示されているので、サイト訪問者は安心して階層を掘って商品を絞り込んでいくことができます。
ZOZOTOWNでは、トップスのカテゴリから「Tシャツ」「ニット」「パーカー」などのカテゴリを指定し、絞り込むことができます。

カテゴリ
性別、新品・古着、商品カテゴリ、ブランド、ショップ、カラーなどを選択して、検索結果をより目的に合ったものに絞り込みます。
複数の属性情報による絞り込み機能を用意し、組み合わせて絞り込むことで、サイト訪問者は、大量の商品の中から欲しい商品をスピーディーにピンポイントで絞り込むことができ、フラストレーションなく商品を探すことができます。

価格など数値の絞り込み
価格やサイズでの絞り込みでよく利用される絞り込み方法です。スライダーバー数値入力など、上限下限の幅や単位、利便性を考えて選択することができます。
ZOZOTOWNでは、身幅、着丈、そで丈、肩幅を指定することで、自分の身体のサイズに合う洋服を見つけることができます。
商品の種類により異なる数値属性を持つため、それぞれに適した絞り込み機能を選択することをおすすめします。

情報サイトでできる絞り込み検索

「絞り込み検索」は、製品の素材や用途を集約した製品サイトや、職種や勤務地・待遇などの条件から検索する採用情報サイト、PDFやテキスト文章など文字量が多いIR情報、カテゴリや期間で絞り込めるニュースサイトなどにも効果的です。例えば、FAQ(よくある質問)サイトに「絞り込み検索」を導入することで、問い合わせ商品やサービスのカテゴリや型番、問い合わせ内容の種類など、多方面から必要な情報に絞り込むことができるようになります。

情報サイトに絞り込み検索を導入するメリット

製品情報やFAQ情報、導入事例、ニュース、採用情報、IR情報などのページは常に新しい情報に更新され、ページ内に情報が蓄積されていくため、求める条件のページを探したり、過去の情報を遡ったりするのに多大な時間が掛かります。そこで「絞り込み検索」を活用することで、スムーズかつストレスなく情報を見つけることができます。

情報サイトに「絞り込み検索」を導入する方法

情報サイトでは、取り扱うコンテンツの種類や特性に合わせて絞り込み検索機能を用意する必要があります。そのため、機能性やデザイン性に優れた検索ツールを導入することがおすすめです。

製品検索プラットフォーム MARS SCREENは、製品情報やFAQ、導入事例、ニュース、採用情報、IR情報など、多種多様なコンテンツに対応し、キーワードによる検索機能、属性によるきめ細やかな絞り込み機能、さらに、検索結果から選択したコンテンツを比較検討できる比較機能を簡単に実現することができます。

ドリルダウン(絞り込み)
取り扱うコンテンツの特性に合わせた階層構造による、大きなカテゴリから順に、より詳細なカテゴリへと範囲を狭めていく絞り込み機能です。カテゴリを階層立てて順に絞り込むことができ、サイト訪問者は膨大な量の情報の中から必要な情報をピンポイントでスムーズに絞り込むことができます。
ドリルダウンでは、さらに絞り込める深い階層がリスト表示され、絞り込まれた後のコンテンツ数が表示されるため、その利便性を踏まえ、取り扱うコンテンツの特性や属性に合わせたドリルダウンの設計ができるツールをおすすめします。

カテゴリ
取り扱うコンテンツの特性に合わせた属性を選択して、より目的に合ったものに絞り込みます。複数の属性を組み合わせて絞り込むこともできます。製品情報サイトでは素材や用途、採用情報サイトでは職種や勤務地、FAQ情報サイトではカテゴリから型番、症状、導入事例サイトでは導入サービスや業界、ニュースサイトではジャンルなど、コンテンツの種類や特性に合わせたさまざまな属性での絞り込み機能を用意し、組み合わせて絞り込むことができます。

数値の絞り込み
寸法や強度、耐性、年収などといった数値情報での絞り込みに利用できます。
検索対象に数値幅属性を持たせた検索ができることも特長です。例えば、サイト訪問者が耐熱温度に250℃を指定すると、検索対象となる製品情報に耐熱温度属性が200〜300℃に設定された製品がヒットします。また、サイト訪問者が希望年収に600万円を指定すると、検索対象となる募集要項の年収属性が500〜700万円に設定された募集要項がヒットします。

まとめ

「絞り込み検索」は、キーワード検索だけでは探している情報に辿り着けないとき、情報を整理し、情報を絞り込み、最適な情報に辿り着くことができます。情報社会の今、サイト訪問者は探している情報が見つからないとすぐに離脱してしまい、もう二度とサイトに訪問してくれないかもしれません。UXの向上は、企業の売上やエンゲージメントにも大きく影響します。
「絞り込み検索」を活用して、サイト訪問者がまた訪れたくなるサイト作りを行いましょう。



    ライター

    齋藤 優里花

  • 合同会社ONE LIGHT 代表
  • ディレクター・ライター

インタビュー取材や社内報・採用サイトの社員インタビュー、イベント取材、サービスの導入事例の執筆など、 幅広い分野で活躍。Web制作におけるディレクション業務にも精通。演劇・ミュージカル情報に特化したWebメディア「Audience」の編集長を務める。

    アドバイザー

    西田 光良

  • 早稲田大学 講師
    (講義:ウェブ検索)
  • 株式会社マーズフラッグ
    取締役副社長

ポータルサイトの検索事業、検索ポータルサイト、日本最大ECサイトの検索プラットフォーム、シェアNo.1サイト内検索サービス、 エンタープライズサーチなど、多くの検索サービスの企画・開発に従事。サーチに特化した幅広く稀有な経験をもとに、 大学で教壇に立つとともに、次世代を担う人たちの育成にも従事



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