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秦 由加子 × 武井 信也 スペシャル対談 Vol.3

2017年6月27日(火)

4月から連載している、パラトライアスリートの秦 由加子選手(マーズフラッグ・稲毛インター)と、マーズフラッグの代表・武井 信也の対談は、いよいよ最終回となりました。二人が思い描いている未来への希望やチャレンジとはどのようなものか、お話しいただきました。

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登場人物のご紹介

秦 由加子 選手

マーズフラッグ・稲毛インター

パラトライアスリート

武井 信也

株式会社マーズフラッグ

代表取締役社長

インタビュアー

橋本 由布子 さん

自分がロールモデルになり、社会を変える!

橋本マーズフラッグがアジアで挑戦するのは、目標のためでもあり、成長のためでもあるというお話でしたが、秦さんが世界を舞台に戦う理由は何ですか?

秦選手「まずはパラトライアスロンという競技について多くの人に知ってもらい、そこから障がい者への関心を得るためです。テレビ中継が入るようになることもそうですが、競技が注目されるようになるためには、私が世界で活躍する必要があると考えています。それは自分が勝って嬉しいということ以上に大切なことだし、レースに挑戦することの大きな意味であると思うんです」

橋本リオデジャネイロ大会で正式種目になったばかりのパラトライアスロンの今後を担っているわけですものね。これは世界で挑戦を始めて感じるようになったことですか?

秦選手「そうですね。自分がやりたいから始めて、最初は自分のことしか考えていませんでしたが、今はそうではありません。競技や障がい者に対する理解が広がったり、障がいを持つ方々の希望の一つになれたらと思います。普通のOLだった私が、少しでも社会にとって意味のある活動をしているのだと感じられるだけでも幸せだし、やってよかったですね」

武井「そうしたロールモデルって、最強の存在ですよね。経営の世界もそうですが、一人の活躍で社会の中での認知度や評価が簡単に変わります。今、たくさんの野球選手がメジャーリーグに挑戦していますが、彼らのロールモデルは野茂 英雄投手ですよね。野茂が活躍する姿を見ていた当時の学生たちが、続々と世界にチャレンジするようになった。

橋本日本の中で、それぞれの分野の先駆者である武井さんや秦さんも、そうしたロールモデルに近い存在ですよね。

武井「経営の世界でロールモデルの一人になるというのも、僕の目標の一つなんです。日本って世界で二番目に起業家が少ないんですよ。人気の職業ランキングに起業家なんて絶対に入らない。どちらかというと大企業の一般社員の方が、ステイタスが高いんです。それが良いか悪いかは別にして、このままだと新しい会社が出て来なくなることに、僕は危機感を抱いています。世界のどの国でも、大きな成長と、新興企業の発展には強い相関がありますからね。勿論、昭和の日本もそうでした」

橋本確かに今、世界で活躍している日本人起業家を挙げてくださいと言われても、パッと思い浮かぶ人ってそれほどいません。

武井「トヨタとかホンダとか、社名であればたくさん出てくるのですが、起業家となるといないんです。だからこそ世界でしっかり勝って、子どもたちにその姿を見せなければならない。成功のモデルがあるからこそ、次に続く人が出てくる。スポーツとある意味似ているかもしれないですね」

グローバルへの挑戦

橋本お二人の共通の目標として「ロールモデルになる」ということが挙げられましたが、そのステップとして、これからどんなことに挑戦していきたいですか?

武井「企業は、存続し続けて、成長し、社会に貢献することを目指すべきだと思っているので、自分たちの優位性を発揮して、成長できる地域で勝負していかなければと考えています。今のところ、それがアジアパシフィックだと思うから、シンガポールや上海に子会社・支店を置いています。また、取引先であるグローバル企業にとって有益な企業であり続けるためにも、世界で戦える人材を育成し、揃えておきたいですね」

橋本人材育成にも重きを置いているのですね。

武井「製品・サービスはあくまでもきっかけでしかなく、その商品を作るのは社員です。常に0.5歩先のことにチャレンジできる環境を用意することが、経営者として大切なことだと考えています。多少大変なことに挑戦して、それを乗り越えることで、社員も企業も共に伸びていきたいですね。選ばれるのは、グローバルな視野を持った社員が作ったサービスだと思いますし、そうしたサービスで取引先をサポートしていきたいですから」

橋本秦さんはいかがですか?

秦選手「私はまず、2020年の東京大会で結果を出し、たくさんの人に喜んでもらうことが一番の目標です。頑張ることの理由が多くの人たちにとってより意味のあることになるように、私自身がどんな人生を歩んでいきたいのかということも、もっと考えていきたいですね」

橋本仕事を持ちながらのアスリート生活は大変でしょうが、頑張ってください。2020年にメダリストになった秦さんにお会いできることを楽しみにしています。

秦選手「事務仕事は身体を休めることができるので、ちょうどいいんですよ(笑)。日中は身体を休めて、始業前と終業後に集中して練習しています。

今年は11の世界大会があるのですが、最低6試合に出場したいと思っています。大会への出場はポイント制なので、来年、再来年へとつなげていくために、一戦一戦を大切にしていきたいです」

武井「僕個人は『やってみたい、だからやる!』とチャレンジしている秦さんのマインドに自分と近いものを感じたし、サポートしたいと思いました。信念を持って、行けるところまで行こうと挑戦している姿は、まわりを動かしますよね。きっと秦さんなら東京でメダルを取って、日本を変える存在になるだろうと信じています。東京大会は全力で応援しますよ!」

インタビュー中、「成功の秘訣は、信念と行動によって作られる“運”だと思う。秦さんは運がいいから巻き込まれてしまうんだ」と話していた武井社長。

次世代のロールモデルになるために、それぞれのフィールドで0.5歩先の挑戦を続けるIT企業の経営者とパラトライアスリート。両者の間には、「自分の挑戦を、社会を変えるきっかけにしたい」という共通した強い想いがありました。

その信念を胸に世界で戦う二人が、2020年の東京で勝利を手にし、「成功の秘訣は運です」と語る姿を楽しみに、二人の挑戦に巻き込まれながら応援していきたいと思います。

発行:株式会社マーズフラッグ

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